止むに止まれずー御囲章木版画展

「止むに止まれず」の事情はそれぞれ違う。
そんなことはそんな切羽詰まった気持ちにはならないという人もいるだろう。別の事情でそんな気持ちになることもある。

この絵=版画からその事情を読み解くことはできないし、何ならここから「止むに止まれず」の気持ちを想像することすらできないって思う人もいるだろう。
少なくとも私はわかってはいない。

そもそも自分の意志など木っ端みじんに砕いて突き進まれる心の状況が「止むに止まれず」なんだから、わかろうとしなくていいのじゃないだろうか。

御囲章さんの「止むに止まれず」を絵=版画にするとこうなんだな、と、思う。
「目」の感受性も「心」の感受性も同じ人なんてどこにもいないんだから。

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