植物由来のモチーフだけど御囲章さんは決して植物を描きたいわけではないということは前回も前々回もブログに書いてきたので記憶されている方も多いことと思います。同じことの繰り返しなんだけど、彼の作品を観るにあたって基本的なことなのでもう一度書きます。
この作品で表しているのは人と人との関係性なんです。
人と人とは分かり合えるようで微妙に違いがあったり、分かり合おうとしたり。そもそも分かり合おうとしている人とそれに拒否的であったり。なかなか一筋縄ではいかないものなんです。
人と人が関わり合うということは膨大なエネルギーを必要とします。
植物の生長のエネルギーと人と人の関りのエネルギーを重ね合わせて表現しているのだそうです。
そして人は植物と違って自由に動けるというけれど、本当にそうだろうか?
人の心なんてそれほど自由ではないのではないかという思い。植物とそう変わらないのではないかという御囲さん的見方で制作を続けているのです。
そのあたりのこと明後日10月20日午後2時からのアーティストトークで聞いてください。お待ちしています。