土曜日の夕方のことでした。この展覧会は土日曜日午後5時までの営業でそれ以降別のイベントが入っていました。声楽家のすずきさあさんが来廊してくださいました。
「明日日曜日午前中のイベントにぴんぽんまむスタイリングで歌いたいのですが相談にのってください」とおっしゃるのです。
どうなることかと固唾をのんで事の成り行きをその場にいらっしゃるみんなで見守っていました。
さちあさんと石川真海さんはこの時初対面。
石川さんさっと3点ほど着物を出してきて「このあたりでお好きなのはどれですか」と。さちあさん少し迷ってはいましたが1点を選びました。それはアンティーク着物なので長さは足りません。どうするのかな?
「明日白のフリルのついたブラウスに黒のタイツとハイヒールで来てくださいね」と最後に打ち合わせをしてさちあさんにはお帰りいただきました。
さちあさんのキャラクターも知らないので石川さんとしてはきっとドキドキだったはずです。
日曜日朝9時30分ギャラリー。
45分後。
ブラウスを中に着て着物を短めに着つける。帯は矢立て。
何てかっこいいんだろ。
きものスタイリストになる前からずっと洋服のスタイリストとしてスタイリングは百戦錬磨。与えられたお題にはちゃんと応えられるのがプロフェッショナル。
凄いものを見た。これはドキュメントするのがプリズムの使命。