林孝子さんがガラス作家になったのは50歳を過ぎてからだそうです。
もともと孝子さんのオウチの家業がガラス周りのお仕事だったこともガラスを素材にするようになった大きな理由です。
小さな時からガラスが身の回りにあり、ガラスの長所も短所もも知り尽くしていました。
だから、そういう年齢から作品を作り始めても作家として成熟しているのです。
作品という形にしてなかっただけでもっともっと前から孝子さんの頭の中では作っていたのではないかと思います。
ガラスは熱を加えれば自由に形を作ることができるし、色も入れられる。
窓ガラスは透明だと思われているけれど、重ねると色が表れる。
孝子さんにとってこれはとても魅力的なことだったのでした。
85歳を過ぎてもガラスの可能性を追求している孝子さんはかっこいい。ヴィヴィッドだ。
人は何かに夢中のなっていると心の歳はとらないんだなぁと、毎日孝子さんに会っていると思います。そしてそういう人は周りにいる人に幸せをしてくれるのです。
孝子さんが作品に使うパステルカラーも原色の赤も全部孝子さんだ。
こんなに作品がストレートにその人自身だとわかることもそうないこと。
正直な人だと思う。