あれ?写真間違ってませんか?と言われそうですが、今日はこれです。
Gokiのデザインに一目ぼれしたプリズムは「Goki展」を画策しました。
三宅一生の「PREATS PLEASE展」の衝撃。いまはもうない東京青山の東高現代美術館での展覧会でいつかファッション展をやりたいという思い。Gokiデザインと出会う前も何度もファッション展は企画してきたけれど、これはやりたいを通り越してやらなければになっていました。
加藤裕之さんはあまり乗り気ではありませんでした。
彼の中ではファッションの発表はファッションショーが頂点だったのだから。
それでもなんとかOKを取りつけました。
個展搬入の日、やっぱり加藤さんのモノヅクリのスイッチはちゃんと入っていた。どんな小さなことにも妥協は許さない姿勢に、松岡さん初めお手伝いの方々は翻弄されることになるのです。
スタイルとしては現在でも続くYohjiYamamotoの店舗内装とよく似たものでしたが、高さやワイヤーの張り方など本当に厳しいダメ出しの連続でした。
「まだ駄目なの」と言いながら根気強く付き合う松岡さん。
個展の搬入なんて序の口で服作りではもっともっと厳しく自身のデザインを曲げないんだろうなと思ったものです。
写真に写っている鉄パイプですがその時の残りです。
プリズムでは以後ファッション展の時簡易のフィッティングルームを作るのに今も使わせていただいています。
今のように所蔵作品とコラボする展覧会は続けていますが、純粋な「Goki展」はその半年後に2回目を開催して終わりになりました。
松岡さんから「もうやれません。小さなファッションメーカーには無理です。」と言われましたが、立ち上げたばかりの会社を守っていくのに個展は厳しかった。加藤さんだってデザインと展示会場作りを続けていくには体力的に難しかったんだと思います。
それでも今も年に何回かはプリズムに商品を提供していただいています。
これからも続くことと思います。