Gokiに出会った日ーGoki &Artists 2023 Spring

私がGokiの服に出会ったのは1996年か1997年のことでした。
行きつけのブティックの方が「新しいブランドが入ったので見ていってください」と見せられたのがGokiでした。

その店の他のデザインとは異なり異彩を放つとはこういうことだと思えるビジュアルでした。ヨージ系ギャルソン系のデザインに「何これ、かっこいい!」と絶句。

今日着てきたこの服即買いでした。
25年以上も前の服とは思えない。

Gokiは名古屋のファッションメーカーであることに驚きました。
岐阜がアパレル産業の盛んなことは知っていましたし、名古屋市内にも縫製工場があることも知っていました。それでもこんなにデザイン性重視のアパレルが名古屋にあるなんて驚きです。
事情を知れば納得なのですが、このデザインを引っ提げて拠点が名古屋だということの困難さも同時に感じてしまったものでした。

あまりに感動したのでそこの方が「デザイナーに会わせてあげようか」と言ってくださいました。もちろん「是非に」と即答でした。

加藤裕之さんは長髪に無精ひげにも見えそうな、まあヨウジヤマモトのような風貌の人でした。穏やかにニコニコしてはいるけれどナイーブそうな青年でした。
松岡哲史さんは営業で培ったのかもともとのものなのか物腰の柔らかな飄々とした方でした。加藤さんがエネルギッシュに外には出ていけないので、松岡さんが外とのことは一手に引き受けるという態勢でした。デザイナーと営業の二人三脚、あとは身内の方が手伝っているようでした。強力な外部の営業さんがいらして今もその方の協力があるようです。

始まったばかりのGokiも今もずっと変わらない何かがあります。

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