自分の絵付けがとても気に入っているという状態ではない中平田佳子さんはたくさんの作家仲間ができました。いろいろなものを制作している仲間には絵を描いている人もいました。
こんな絵が自分の陶器に描けていたらいいなという思いから、数人に絵付けを頼んでみました。なかなかいい出来です。自分の絵で感じていた物足りなさが解決できるような気がしました。
今回のおおざる工房のメンバーは、丹下幸恵・溝渕美穂・坪井香保里・渡辺沙恵子・サノエミコ・平田小猫の6人です。メンバーは時々入れ替わります。それぞれの事情に合わせてのメンバーです。平田さんは決して無理をしません。仕事や体調・家庭の事情などできるときにできる人に描いてもらっています。ただし、自分の陶器に合うということについては自分の感性に厳しく問いかけているはずです。
このシステムにして自分は絵を描かないのかというとそうではありません。もともと絵を描くのが大好きなので、描きます。今回もいっぱいいっぱい描いてくれました。本当は「平田さんの絵が大好き」というファンだって少なくはないのです。きっと自分に厳しいだけですよね。