「花井さんの絵って懐かしさを感じます。電信柱、この頃見ないですものね。」
ノスタルジー。
そう見えることはとてもいい。
だって電信柱を今見ることはほとんどないのだから。
今日の投稿は蛇足的なものになりそうなのでスルーしていただいたほうがいいのかもしれません。ごめんなさい。
これは花井さんの生来持っている性分がそうさせるのか、そういう環境が彼女の周りに多かったのか。とにかく小さな時から一人で乗り越えなければならないことがいくつもあった。もちろんだれでも多かれ少なかれ一人で越えなければならないことはあるものだ。孤独との闘い。
孤独。
これはなかなか辛い。
電線の行き着く先には必ず人がいる。誰かはわからないけれど、きっとそこには自分を受け入れてくれる暖かな心があると思うことで乗り越えられるんだ。
電信柱は独りぼっちではないという心の支え。
強く生きるためのお守りのような存在、それが電信柱、花井正子さんにとってはね。