Ebisu&Daikokuー水野加奈子日本画展

恵比寿さんと大黒さんです。

最も古典的な日本画の題材です。
今どきの神様ならばサーフィンもするだろうしジェット機にも乗るだろうと、恵比寿さんは鯛でサーフィンを大黒さんはジェット噴射している米俵で空を飛ぶ。
神様たちは大好きな蛙や鼠に変身させて。

伝統的な日本画の技法で上質な岩絵の具を使って丁寧に描かれている絵。
古風な扇型の画面を古風な額に入れての展示です。
今回水野加奈子さんの使った額は多くがヴィンテージ(10年から100年前)のものです。蛙や妖怪が好きな水野さん、ややもするとぶっ飛びすぎそうなのですが額と技法が古典的(悪く言えば古臭い)なので絶妙なバランスになっています。

額と絵のバランスには特に神経を使うそうで、この個展の作品を制作するにあたり、額をいつも見えるところに置いてどういう絵にすれば絵も額も引き立つのかを考え続けたそうです。

「妖」を多くの人に受け入れてもらうには「怖い」を超える品位が必要なのかもしれません。

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