初日9月16日にExhibition infoに山内寿美さん本人が書かれたテキストを掲載しました。そこに「・・・醜悪でとても美しい・・・」という言葉がありました。
この展覧会のすべてはこの言葉に集約されていると思っています。
透明感のあるパステルカラーで構成されてはいるがピンや釘がこれでもかと刺さっている。暴力的でさえある。それなのに金属部品にやっぱりキラキラした樹脂がコーティングされていて、なんだか少女的可愛さがある。いや違うな。少女的意地悪さがあるのかな。
少女は最強だ。
少女は無垢ではない。
でも少女は美しい。
海洋汚染物質がもはや排除できないことを知り、内胞という進化を妄想し、作品化する。同時に人の体も当然汚染されていくのだが、心の汚染も免れない。
いやもう全部を内胞して生きていくしかない。
汚染だけではないコロナだって内胞できるのならそうしたい。
生きろ!生き続けろ!
その先に「醜悪でとても美しい」何かが待っている。