この展覧会の出品者5人は戦争も体験しているけれど、あのバブル時代も経験しています。
まさに天国と地獄。
どちらも狂乱の時代だったと言える。
強靭な体力と精神力を持って生き抜いたんだと思います。
ここにあるほとんどの作品はバブル期にかなり近い時代のものばかりで、田名網さんの版画集だって時代の恩恵の上での制作だった。
作品の大きさも今のものと比べると大きい。贅の限りを尽くした制作。こういうものが後世に残ることは実は大変意義深い。
作品はずっと形として残る。
作家の命が尽きても残る。
ありがとうございました、と彼方に頭を下げたい気持ちになる。