シピのアクセサリーは陶ビーズが必ずパーツとして入っています。それは平田佳子さんが陶芸家だからです。「陶芸」という部分はどんな制作でも譲れない部分でそれ無くしてモノを作るのは平田佳子の根幹から外れるという思いからです。
「陶」も制作過程を聞くと気が遠くなりそうな丁寧な仕事をしています。
「この陶ビーズは機械でしょ。手で作っているなんて違うんじゃないの?」とどう説明しても納得してくださらないお客様がごくまれにいますが、そんな時私は作家の丁寧な仕事を冒涜する作品の味方にすごく腹が立ちます。
お客様が納得なさらないことの理由に「値段」があります。そんなに手がかかっている作品がこんなに安いわけがないというのです。
手仕事を自給換算して値段を付けたら売るのが難しくなります。せっかく作ったのだから皆さんの手元に届かなければ意味がないと考える平田さんの思いが値段に反映しているのです。これに関しては平田さんのみならず多くの作家さんがおっしゃることでもあります。ギャラリーとしてはなるべく世の中の時給に近づいていけるようお客様に納得していただけるよう働きかけるよう努力するのみです。
その他の素材も自分がいいと思ったものを使い丁寧に仕立てることを平田さんは大事にしています。
シピのアクセサリーを見た手仕事に手慣れたお客様が
「もし自分がこの制作手法を知っていたとしてもこの値段でこの素材で作れと言ったら作りたくないと思うくらい手がかかっているのがわかる。だからこれを買うわ。」デザインはもちろん、この心意気をも買ってくださったのだと理解しています。けだし名言。
陶ビーズだけでなく、シルクリボンは厳選されたデッドストック素材と聞いています。