「雲の中から(華足)」ー久野晴美木版画展

「華足(けそく)」を知っている人は相当な仏教通か飛鳥奈良の時代に精通している方と思います。

仏様の前にお供えを乗せる台を観たことのある方は多いはずです。その台の足が花や葉の形をしたものを「華足」と言うのだそうです。西洋の家具なんかだと猫足なんというのがありますがそれが花っていうことですね。

有名は「華足」に正倉院宝物もあるのだそうです。

「華足」は仏様をおもてなしするから「華」という発想なのだと思いますが、久野晴美さんは仏様をお守りする神獣に見えた。神獣だったとしたらこういう動物かなという作品です。実際に昔から伝えられている神獣ではないけれど、伝統的な神獣だって人間が想像して創造したものなんだから、久野さんが創造したっていい。

雲の中に遊ぶ「華足」楽しそうです。

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