オナガフクロウー平塚啓Paper Art

ギャラリー内には鳥が飛んでいます。
もちろ平塚啓さんが切った作品ですが、本当に飛んでいるみたいで迫力があります。

「紙ですよね?破れないんですか?」
だれもが聞きます。エアコンの風に乗ってずっと飛ぶように揺れていますが破れたりちぎれたりはしません。紙が丈夫なのと切り終えた後墨汁で黒く着色するので成分である膠でさらに紙が強くなるのは考えられることです。

それにしてもオナガフクロウが飛ぶ様子のリアリティを作品に落とし込んでいくのは平塚さんのデッサン力の凄さでもあります。実際に作品を前にしてみると平面なのに立体感が半端ない。鳥のように天井からつるすと重力で羽根がしなるのでより立体的になるのは事実ですが、それも計算の上での制作なのだろう。

オナガフクロウは餌の鼠を足につかんで飛んでいる。あまりのリアリティにちょっとぎょっとします。

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