「青い鳥」というメーテルリンクの童話はご存じのことと思います。
幸福の象徴青い鳥は身近なウチの中にいたというお話です。
身近な幸福は気づかぬうちにどこかに飛び去ってしまうことだってある。
そんなことをこの展覧会の展示ストーリーとして高木伸彦さんは考えました。
鳥のお皿は即売にしています。日々皆さんの手元に旅立つ作品。作品のレイアウトは販売の状況に任せるがままです。少しずつ変わっていくことは人々を取り巻く環境(物理的にも精神的にも)の変化にも似ています。
自分にとって大切な小さな青い鳥がいることを気づいてほしい。
青い鳥皿(とりざら)にはそんな意味も込めています。
もちろん青い鳥皿がここに残ったほうがいいという意味ではありません。むしろみなさんのお手元に幸福が行くことの方がずっといい。
もっと言うと、何も青い鳥だけが幸福なのではなくてどの色の鳥もそれぞれ幸福がある。みなさんのところに幸福が広がっていくことを願っています。