「人類の歴史の記憶」を大作に描きこんでいる小山剛さん。
小品に描かれて人物にも通じるテーマでもあります。
目から入る情報が頭に蓄積される。
描かれている人物の目にはその手掛かりになるのかと思われる何かが描かれています。そう思うと目のに映っている何かが気になって仕方がなくなる。
「人類の歴史」といっても大上段に構えた歴史の大きな流れと言うものだけではなく、ひっそりと生きてきた人々の歴史もあろう。それだって「人類の歴史」だ。だからこの目に映っている何かは誰もが知っている何かとは限らない。それでもその「記憶」はその人にとってとても大事な何かなのに違いない。
「記憶」は具体的なものもあるし、抽象的なものもある。
具体的な出来事やモノの場合もあるし、抽象的な感情のこともあるだろう。
人物の目から目が離せない。