解った瞬間ー御囲章木版画展

10月19日のブログで今回の個展では御囲章さんが「柔らかい仕上がり」になるように心がけたということを書き、私は「それに御囲さんは満足できたのだろうか?」などとかなり不遜なことを書きました。

御囲さんは会期中開店と同時にプリズムにいらっしゃり終了時間に帰られるという毎日でしたので、お客様とお話しするか絵と向き合うかの時間でした。

最終日2日前の昨日そのあたりのことを聞いてみました。

刷り上がったときはいつもダメ出しばかりで落ち込みます。落ち込んではいられないので刷り上がった作品はさっさとしまい込んで忘れようとするかのように次の作品に向かうんです。個展前になって額装のために作品をもう一度出します。会場に並べてもダメなところはやっぱりダメなんです。でもこうやって毎日ここ2年間に作った作品に囲まれていると相変わらずダメだと思う部分もあるけど、そうばっかじゃないぞ悪くないんじゃないと思うところが見えてくるんです。

柔らかい仕上がりについても悪くないなと思う一方、もう少し何とかしないとと思う部分もあります。まだしばらくそこに着目して制作していってもいいんじゃないかと思っています。

とのことでした。

最も大事なテーマについてはぶれない人です。
次の2年はもう始まっているようです。

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