栄えて久しいー御囲章木版画展

この個展の搬入の日、作品の梱包を解いて続々と作品の全容が見え始めたとき、今までと何かが違うと思いました。そもそも自分の目のピントが合っていない気がしたのです。

ピントが合っていないように思ったのは飾りつけが始まって1時間もするとすっかり忘れてしまうほど気にならなくなりました。

こんな経緯を話すと、「この絵に限って言うと、黄色に白を混ぜて黄色の強さを押さえたんです」と。

他にもあって今までとは違う見え方になったのは今までとは違った仕上がりになる工夫があってのことだったのです。

少し柔らかい仕上がりになった。

御囲章さんの作品はコントラストの強さがこのくらいという過去の私の中でのデータがそう見ようとした結果ピントが合わないような気がしたのでした。

柔らかい仕上がりにしたのだから知っていたくっきりさになっていないのはあたりまえのこと。黄色に少し白を入れたのもそう見せるための工夫だったということです。

何ゆえに?

くっきりしすぎているのではないか。一度柔らかい表現にしてみようと思ったから。で、それは御囲さんにとって満足できたのだろうか?そのあたりについては明日以降深堀したいところです。

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