林孝子さんの個展を観にプリズムに行くという意識を持って会場に入ってくださるにもかかわらず「この展覧会は何人の作家が出品されているのですか?」と何度質問されたことか。「個展ですから林孝子さんお一人でこの作品を制作なさったのですよ」と答えるとみなさんびっくりなさいます。
食器からオブジェ壁面の半立体作品・・・。
確かに作品の幅は広い。
それだけでみなさん圧倒されるようだ。
そしてその作品の1点1点がとにかく力強い。
どれも生命力が溢れている。
この壁面の作品群もやっぱり端材で作られています。中には磨きをかけるためのごみ(ガラスの粉などを処理する素材)も炉に入れればガラスの成分を含んでいるので面白い形になります。それも作品の一部にしているものもある。どんな小さなものにも命を吹き込んでいく孝子さんの物に対する愛は素晴らしい。