楽しい思い出(1)ー百瀬博絵画展

百瀬みち代さんを知っている方はたくさんいらっしゃることと思います。
古布で洋服を作る作家さんの百瀬みち代さんです。百瀬博さんとみち代さんはご夫婦です。

みち代さんは10年近く前に制作で手と目を酷使したのが原因で不具合が生じ作家活動を一時中断されました。なかなか復帰できないまま別の病気が見つかり、昨年の5月に復帰を果たすことなく逝去なさいました。

博さんとみち代さん、本当に深い絆で結ばれたご夫婦でした。
長くお互いを支え合って制作を続けてこられたお二人ですから、博さんの落胆も推して知るべしです。

葬儀のお知らせをいただいたときに、博さんから「このことは自分の口からみなさんにお話しできる日まで内密にしてほしい」と伝えられました。

昨日のギャラリートークで初めて博さんの口から訃報をみなさんに伝えられました。ということでプリズムもみなさんにこのブログからお伝えすることにしました。

さてこの個展のタイトルです。
「一人の私の一日の時間」
百瀬博さんはご自宅のアトリエで絵を描き絵を教えるのがお仕事ですし、みち代さんもご自宅で洋服を制作する日々でした。寝食を共にするという言葉がありますが、三食ほぼいつも一緒という生活はまさに言葉通りの日々。お二人のお子さんもすでに別の場所で生活していますので、みち代さん亡き後は博さん一人の生活となったわけです。

みち代さんは博さんが気落ちして絵を描く気力を無くすことが心配だったのでしょう。何度も何度も「私がいなくなってもちゃんと絵を描き続けてね」とおっしゃったそうです。
博さんはその約束を破るのだけはだめだとこの1年必死に絵を描き続けたのです。夜中に一人で描いているときにどこかでコトリと音がする日などみち代さんがいるなと思いました。そのうち絵を二人で描いているように思うようになったのです。

自分の思いがうまく描けると「いいわね」とみち代さんも言ってくれてるような気がしました。

「わあきれい。楽しい。」とみち代さんに言ってもらえるような絵を描きたい。今はそう思うそうです。

これからも二人で絵を描き続けてくれることと思います。

この絵は多くの方に「みち代さんに似ているね」と言われます。
この天使にはみち代さんがお作りになった洋服を着せています。
ほかにも何点も天使に残されたみち代さんの洋服を着せています。
そんなところもご覧ください。

少しだけお願いです。みち代さんの訃報はギャラリートークで公言されましたが、博さんの悲しみがなくなったわけではありません。だからこれからもお悔やみの言葉は不要だそうです。プリズムからもお願いいたします。

 

 

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