番外編―道の物語

絵本の原画は販売することができません。これからのながおたくまさんにとって大切な資料になるものですから散逸させられないからです。このことについてはファンのみなさんにもご理解いただきたいと思います。

個展ですから作品が欲しいと言ってくださるお客様がいらっしゃるのは当然のことですから、今回は「道の物語」のそれぞれのページに因んだ絵を販売可能な作品として描いていただきました。

少し下世話な話を書きます。
本は出版にたくさんのお金がかかります。絵本となると全編フルカラーですからなおさらです。これがペイできて作家に印税が入るようになるには莫大な数が売れなければなりません。ベストセラーというやつです。そうなるのはほんの一握り。いや「握り」ではなく「雫」です。
もう全国的に名の知れた作家なら出版と同時に売れることもありますが、ながおたくまさんはまだそういう存在ではありません。いつかはそれで生活ができるようになってほしいと思いますが、もう少し時間がかかるかもしれません。
「道の物語」はとてもいい絵本です。それでも今日明日お金には変わらないのです。みなさんの応援がその時間を短くしてくれるはずです。

そんな涙ぐましい状況なのにながおさんはさらに高みを目指します。
目指さなければ絶対に到達できない。目指すからいつかは到達できるはず。

今日紹介させていただいた絵本の中には無い絵も「道の物語」を支える絵になってくれるといいなと思っています。

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