「過流」
渦巻いて流れること。
倉中玲さんは言葉の人。
作品のタイトルは当然のことながら、自分の持つイメージに最もふさわしい言葉をとても大事にしている。
そして「過流」
「彼岸」と「此岸」
分かり合えることは無いのか。分かり合いたい。
この個展のテーマである「跨越(かえつ)」
2つの世界を跨ぎ越える。
この絵は「渦潮」に近いものだと言います。
ただ実際の渦潮は決して安全なものではないのだけど、この絵のイメージは混ざり合ってよい方向にいくというポジティブな感覚なのだそうです。
渦の真ん中が明るい色なのはその表れだとか。
「葡萄畑の天使」
ストーリーの解説としての絵画作品ではなく、戯曲「葡萄畑の天使」の心象風景という構造も見えてきただろうか。