岩ー着付け師小平治の風景画展

小平治さんは現場で絵を描きますが、仕上げはご自宅でなさいます。
その時点でこうじゃなかったと思うこともたまにあるのだそうです。

この絵はそんな1点です。

絵を描く方たちはフィニッシュの意味も込めて最後にサインを描きます。
この絵はサインも入れてしまってから「違う」と思ったそうです。

あまりに悔しくて一度はフィニッシュと思った絵の上から筆を持つのももどかしく絵具を指に付けて修正し続けました。

そんな時小平治さんは「ちゃんと仕上げるからね。」と絵に声をかける。
声をかけるのは最後まで描き上げることへの気合でもあるし、絵に対して一緒に描き上げようねという同志のようなものなのかと思います。

他の絵とは少し違った趣ではありませすが、これも小平治さんの絵なのです。

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