器を飾るー林孝子雅羅素器展

ガラスの器は美しい。
食器として使うだけでは寂しい。美しいのだから飾ったっていい。
それが今回林孝子さんが飾れる器を作った理由。

林さんのガラスの多くはベースのガラスに色のガラスを絵具のように置いて焼く。焼き加減によって置いたガラスは表面に浮き出たり、ベースの中に入り込んだりする。もちろんそれは作家の意図のもと温度や時間を管理してのことだけど、微細なコントロールまではできない。そこにガラス作品の面白さ奥深さがある。

このお皿は薄い茶色の透明なガラスに緑と青に絵具で塗ったガラスのパーツを置いて焼いてある。この器の場合パーツを置いた面を裏として成形してある。

絵具で塗る?
絵具は焼いても色はかわらないのか?
ガラス用の特殊な絵具があって油絵の具のような粘度があり、焼いても色は変わらないのだそうだ。

裏となる面に色を塗ったガラスのパーツを置いたので裏面のほうが色が鮮やかだ。飾るのは裏でも表でも好みで飾ればいいと林さんは言う。

飾るという用途のために穴を開けて、金属を編んで作ったリボンが付いている。
門外漢には意外なことに穴を開けるのがとても大変なのだそうだ。この作業で作品の半分は割れて没になるのだって。

まだまだわからないことだらけのガラスだ。

本日、名古屋方面は警報が出るほどの悪天候です。
大変申し訳ありませんが林孝子さんの在廊は中止とさせていただいています。
プリズムは午後7時まで営業の予定ですが場合によっては時間を繰り上げての閉店といたします。その場合はHP・SNSでお知らせいたします。

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