展覧会場とは、その空間全部が一つの作品だと思っています。
立体作品を制作する方々は壁面をどうするか、結構大きな問題です。
平田さんの作品はキャラクター性が強く、展示方法によっては会場がギャラリーではなく雑貨屋さんになってしまう危険性がある。
きっとすごく悩んだことと思います。その結果1点1点を壁面に乗せる展示什器を考えました。これはすごくいいアイデアです。
1点1点をじっくり緊張感を持って丁寧に観ていただけます。
美しく緊張感のある展示。
観る人に緊張感を与えない作風ではありますが、引き締まった美しさも同時に必要です。この展示はこの展覧会にあってスパイスのような働きをしていると思います。