「雑貨を作るのは楽しい。それは趣味。」と平田佳子さんは言い切ります。
実はこの言葉の中に深い意味があります。
陶芸家としてプロの仕事をするには厳しいこともあります。楽しい雑貨作りをしていると陶芸がどんどん疎かになりそう。だからこれらの雑貨には必ず「陶」でできたパーツを入れています。自分は陶芸家なのだという自戒の念を込めてのことだそうです。
楽しく作った雑貨はその楽しさが溢れているのでファンも多い。
当然売れ行きも良く私も何度か値上げの提案をしました。そのたびに「雑貨は趣味だから材料費分しかいただかないことにしています。たとえ売れてもそれは自分の中でのきまりにしています。」とおっしゃるのです。ただしパーツに使った「陶」の部分は値上げできるのならするのだそうです。
楽しく作るからこそ、いくつ作るとか、クオリティを上げなければ、といった厳しい課題は作らないでいます。作りたいものを作りたいだけ作る。だからこそこんなに楽しいものができるんですね。