「鉄の作品展」ではありますが、13点の銅版画も出品しています。
板倉さんの個展に銅版画はほぼ展示されるのですが、今回はいつもとやや作風が違っているように思います。
何が違うか?
これまでは輪郭線のある形を描いていました。今回一番描きたかった雲や影にははっきりした形が無いので輪郭線を描きたくなかった。輪郭線を描かない。そこに違いがあります。
「雲」と言っても入道雲のように力強くはっきりした雲なら今までの描き方でもよかったのかもしれませんけれど、今回は山で見た優しい「羊雲」です。ふんわりした「雲」を描きたい。
行き着いたのはドライポイントでした。
どうです?「羊」がいっぱい飛んでいませんか。