「蛙はカエル。」展は水野加奈子さんの存在無くしては思いつかなかった展覧会です。
初めての個展の企画を立てているときに「蛙の作品を出します」と言いました。水野さんは日本画家で可愛い絵を描く作家ではなかったのでどんな蛙を描くのだろう。あまりリアルな蛙はどうなんだろうかと心配になりました。それでも描きたいものを制限するようなことはしたくないので「蛙だけではないよね?」とニュアンスを持たせて話しました。
その時の1点が左の絵、今回DMにした作品です。
蛙、悪くないな。なかなかチャーミング。
いつの間にか頭が随分固くなっていたことにも気づかされたあの時の個展。
今回も「蛙」がぴょんと跳んできて、軽々と私を飛び越えていった。