横尾さんはパワフルだ。
いつもいつもずっとずっとパワフルだったし、これからもきっとパワフルなんだと思う。
少し時が違っていたら世に出なかった人なのだろうか?
私はそうは思わない。
横尾さんに対する知識が全くなくて回顧展を見たら、同じ人の作品だと思えないほど、作風は違ってきている。ずっと横尾作品を見続けているからなのどうかはわからないけど、私はそれが違和感なく受け入れられる。
息を吸うように時代を受け入れ、息を吐くように作品にする。
時代に合わせようとか、合わせなければという無理が全然ない人ではないだろうか。だからこそ素直に時代を反映した作品になるのではないだろうか。もちろん制作の苦悩はあるだろうけれど、とても素直な人なんだと思う。
「うろつき夜太」も「デジタル版画」も自分にとってその時代の一番楽しい作品創りをした結果なのだろう。
まだまだもっともっと絵を描き続けるんだろうな。