現在愛知県美術館で開催されている横尾忠則さんの大回顧展は圧巻でした。
愛知県では初めての美術館での個展です。
残念ながらCOVID-19の影響で大々的なコマーシャルができないせいか決してたくさんの人々に見ていただけていないようです。
横尾さんが世に出たのは22歳の時今から62年も前のことになる。
以来ずっとトップランナーであり続けています。
60代の私にとって文化というものを意識した時から横尾さんはいつも一番上にいたとも言えるのです。
初めて知ったのは「寺内貫太郎一家」だった。何もセリフらしいものも演技もないのに出ているのはなぜかと思っていたら横尾忠則という有名な絵を描く人らしいということを知りました。
作品のことをいつ知ったのか記憶がない。
大好きなサイケデリックなポスターも意識的に知ったのではないのだと思う。
そんな横尾さんの個展が自分のギャラリーで開催できるなんて考えてもみなかった。版画展ではあったけれど、幸せなことでした。2回の版画展で数点の作品を所蔵することになりました。少しずつみなさんに買っていただき今は4点になってしまいました。
今回の美術館での回顧展では出品されていない版画4点をこの機会に観ていただくことにしました。
横尾さんと同じ時を共に歩んだ灘本唯人・宇野亜紀良・田名網敬一・早川良夫氏とのエピソードを添えてこの時代を知っていただくことを「横尾忠則の時代」のコンセプトに構成してみました。