今回の個展で一番大きい作品です。
サイズは92×60センチ
これを彫刻刀で彫って刷るわけですが、原寸大の下書きから刷り終わるまで、約1ヶ月かかるそうです。
掘り進めという技法は、全く修正が効かないわけではありませんが大きな方向転換はできません。
エスキースの段階で大きな作品にしてみたいという思うことがあるそうです。何よりも作家本人が長い時間をかけても完成した作品を見てみたいという気持ちが制作に向かわせるのだとか。その思いがあれば、「一ヶ月かかる」ではなく「一ヶ月かかってたんだな」になるそうです。
当然大きくしたくなる作品というのは、御囲さんの気持ちの期待感も大きく制作している時間は気持ちが高揚しているといいます。
長い時間をかけて修正がほとんど効かない作業を緻密にこなしていけるのは、自分だけが表現できる世界観を持っているからに違いありません。
その世界観について始まったばかりの個展期間中に探っていきたいと思います。