「谷口さんってどんな方ですか?」
良くされる質問です。
谷口さんに限らず会ったことの無い作家さんに対して良くされる質問なんですが、谷口さんも例外ではなく聞かれるのです。
まあ私の印象では作品とかけ離れた存在ではありません。
それが案外この手の質問にうまく答え足れない要因でもあるような気がします。
谷口作品を言葉で表すと「かわいい」とか「ファッショナブル」とか「イマドキノ」とかに置き換えられない。
それと同じで「どういう人?」という質問にもうまく答えられないのです。
「う〜ん。大学の先生で・・・」ともぞもぞ答え始めた途端相手は大概興味を失うらしく聞いてはいない。
そんな言葉が出かける頃には相手は作品に引き込まれていてもう自分がした質問にすら心の中には無くなってしまうらしい。
ずっとずっと前から谷口作品には「猿」が出てきます。昔はその「猿」を「芒格札(まんぐさ)」と言っていました。釈迦が悟りを開くまでになった動物の1つとされているらしいのですが。
「猿」は谷口さんの自画像なのか?
「ききき」の謎。
深まるばかりです。