ある日板倉鉱司さん切れ長の目にポニーテールの女性に出会いました。
その方の目がとても素敵だったのですが、話しかけることも無くもちろん写真など撮ることもできず。ウチに帰るやいなやスケッチをしました。
そのスケッチを元に制作したのがこの「スフィンクス」です。
「スフィンクス」はピラミッドを守る番人。
守る強さを彼女の目に見たのです。
今回の作品にはしばしばこの目が登場します。
板倉さんは少年の頃から持病があって昨年少し具合が悪かったのです。
治療はなかなか効果がありませんでしたが、難病指定を受け臨んだ治療はやっと彼を快方に向かわせてくれました。
彼女に出会ったのはちょうどそんな頃で、板倉さんの体の生命力を感じることとその目の強さにリンクするものがあったのだそうです。
元気になって制作できる喜びです。
彼女の存在は板倉さんにとって制作のミューズだったのです。
「今回ちょっと作品が変わったね」と言われるのにはこんなことがあったのです。
で、後日また彼女に会う機会があったのですが2度目にはこんな衝撃はなかったとか。そういうことはあるのかもしれませんね。
「スフィンクス」(ステンレス製)
高さ12cm 幅35cm
50,0000円
展示台別途5,000円