器を飾るー林孝子雅羅素器展

ガラスの器は美しい。
食器として使うだけでは寂しい。美しいのだから飾ったっていい。
それが今回林孝子さんが飾れる器を作った理由。

林さんのガラスの多くはベースのガラスに色のガラスを絵具のように置いて焼く。焼き加減によって置いたガラスは表面に浮き出たり、ベースの中に入り込んだりする。もちろんそれは作家の意図のもと温度や時間を管理してのことだけど、微細なコントロールまではできない。そこにガラス作品の面白さ奥深さがある。

このお皿は薄い茶色の透明なガラスに緑と青に絵具で塗ったガラスのパーツを置いて焼いてある。この器の場合パーツを置いた面を裏として成形してある。

絵具で塗る?
絵具は焼いても色はかわらないのか?
ガラス用の特殊な絵具があって油絵の具のような粘度があり、焼いても色は変わらないのだそうだ。

裏となる面に色を塗ったガラスのパーツを置いたので裏面のほうが色が鮮やかだ。飾るのは裏でも表でも好みで飾ればいいと林さんは言う。

飾るという用途のために穴を開けて、金属を編んで作ったリボンが付いている。
門外漢には意外なことに穴を開けるのがとても大変なのだそうだ。この作業で作品の半分は割れて没になるのだって。

まだまだわからないことだらけのガラスだ。

本日、名古屋方面は警報が出るほどの悪天候です。
大変申し訳ありませんが林孝子さんの在廊は中止とさせていただいています。
プリズムは午後7時まで営業の予定ですが場合によっては時間を繰り上げての閉店といたします。その場合はHP・SNSでお知らせいたします。

夏、すずやかに。ー最終日

「夏、すずやかに。」は本日最終日です。(午後5時まで)
工夫のある暮らしを考える展覧会になっていたらいいなと思います。

次回は6月1日(木)から「林孝子雅羅素(ガラス)器展」です。
こちらも涼やかな暮らしの提案となればいいなと思っています。

赤の存在-夏、すずやかに。

夏はどうしても寒色系が多くなります。

暖色・・・。字を見たって暑い。

だけど、寒色ばかりだとちょっとメリハリに欠けます。
スパイスのように暖色も入れましょう。

夏も嬉しい暖色。金魚の赤。スイカの赤。

スパイスだからちょっとだけ。

いよいよ大詰めです-夏、すずやかに。

今日を含めて会期もあと4日となりました。

会場設営の際、作家の皆さんに「会場全体が1つの作品」という考え方で展示を進めてきました。ありがたいことにたくさんの作品がお客様のお手元にいきましたことから、その都度展示に手を入れてきました。さすがに「会場が作品」ということに無理が出ている状況でこれから来てくださるお客様には心苦しいのが本音です。

それぞれの作品には自信があります。
是非一度お立ち寄りください。

登龍亭獅篭落語会ー予約受付中

6月15日から恒例の「登龍亭獅篭展」が開催されます。
個展に伴い今年も落語会も企画いたしました。
毎回何かお楽しみの用意をしてくださる獅篭さんです。今年は何が出るのかプリズムも知りません。でも何かあります。ご期待ください。

6月17日(土)18日(日)23日(金)24日(土) 午後5時30分開場・6時開演
入場料2000円  何日でもお楽しみいただけるフリーチケット5000円
*3回以上いらっしゃる方は断然お得

今年はコロナのための入場制限はありませんが、会場が小さいので20名までの入場とさせていただきます。(要予約)

ご予約はメールか電話(ギャラリー営業時間内)でお願いいたします。
withsns.prism@gmail.com      052-953-1839

最終週に入りましたー夏、すずやかに。

この展覧会も今日から最終週に入りました。
先週あたりから夏本番かと思われるような天気の日もあり、みなさんの関心の高さがうかがえる状況です。

来月から電気料金の値上げもささやかれています。涼しく過ごす工夫でそちらの助けにもなればいいですね。

コーディネートは楽しいー夏、すずやかに。

作品は数多くご用意いただいていますので即売にしています。
売れてしまうと即座にコーディネートをし直すことにしています。

これはなかなかに至難の業なんですが、作家の皆さんと話し合って変えていくのはちょっと楽しいのです。

「いいね!」もあるけど「ちょっとね⤵」のときもある。

黒と紺は相性がいい。
そこに白抜きの柄はさわやかさを醸す。
そしてアクリルのきらめきが夜空の星のよう。

次はどんなコーディネートをしようか。

コラボレーションは楽しいー夏、すずやかに。

pecoraさんのバッグですが、素材はウサギ商店さんが浴衣地を柿渋染めしたものです。

pecoraさんがこのところパッチワークをバッグの素材として活用できないかと試行錯誤しているときとこの企画が重なったので、ウサギ商店さんに浴衣地の端切れを提供してくれないかと持ち掛けたのが発端でした。

ウサギ商店さんは浴衣地そのままでは使いにくいと思うと自分で染をすることがありました。それで作った洋服の端切れをpecoraさんに託したのです。

アイデアの上にアイデアが積み重なる。これこそこの展覧会の面白いところです。そして少しの素材もだれかの思いのかけらであることを愛おしんでの仕事です。

作家同士の思いがそれぞれが思わぬ方向に新しいものとして変わっていく。尊いことです。

目からも涼むー夏、すずやかに。

久野晴美さんには「お部屋が涼し気に見える作品を」というオファーを出しました。

冷えたビール・かき氷・水風船・雨蛙・夏野菜・・・・

久野さんの絵はちょっとほんわかしたタッチです。かっちりしていないのも暑苦しくなくていい。

生活の中のちょっとした工夫や気の持ち方は大事です。
もちろん、精神論で暑さを乗り切ろうなどと言っているわけではありません。
炎天下をなるべく避け、我慢などせず適度にエアコンも使ってください。

だけどせっかくの夏だから楽しんで過ごしたいです。
絵を飾る心の豊かさを持ち続けたいですね。

アクリルはほほ笑む-夏、すずやかに。

諏訪薫さんはなぜアクリルに魅せられているのだろう?
コンテンポラリージュエリーの素材としてアクリルである理由は何なんだろうと思う。

アクリルの特性を調べてみた。
一番最初にガラスを凌ぐ透明度とある。透明であるからこそ色を入れたとき素直にその色を発色するということになるのだろう。
加工性の高さも挙げられている。温度を描ければ曲げることも容易だし、切ることもできる。

ジュエリー制作では宝石など磨くことはできても切ったり曲げたりはできないのだから、創造の自由度は高い。

他にもきっとアクリルを選んだ理由はたくさんあるに違いない。