edgeの町ー花井正子展

今日の投稿は昨日の続きになるかもしれません。

電信柱同様花井正子さんの絵には遠くの明かりがよく登場します。
明かりというのはそこに必ず人の営みがあるという証拠でもあります。
この絵にある明かりは人がいるところという意味があるのです。

どんなに孤独な時もあそこまで行ったらだれかに会える。
どんなに遠くてもあそこまで行けばいい。目標が見えていれば勇気が出るというものです。

電信柱も明かりも希望なのです。

描くことによって花井さん自身が孤独との戦いにがんばれるのかもしれません。
そしてあなたも私も勇気づけられているのかもしれません。

Para NOMADO-花井正子展

「花井さんの絵って懐かしさを感じます。電信柱、この頃見ないですものね。」

ノスタルジー。

そう見えることはとてもいい。
だって電信柱を今見ることはほとんどないのだから。

今日の投稿は蛇足的なものになりそうなのでスルーしていただいたほうがいいのかもしれません。ごめんなさい。

これは花井さんの生来持っている性分がそうさせるのか、そういう環境が彼女の周りに多かったのか。とにかく小さな時から一人で乗り越えなければならないことがいくつもあった。もちろんだれでも多かれ少なかれ一人で越えなければならないことはあるものだ。孤独との闘い。

孤独。
これはなかなか辛い。
電線の行き着く先には必ず人がいる。誰かはわからないけれど、きっとそこには自分を受け入れてくれる暖かな心があると思うことで乗り越えられるんだ。

電信柱は独りぼっちではないという心の支え。
強く生きるためのお守りのような存在、それが電信柱、花井正子さんにとってはね。

地平ー花井正子展

今回の個展のDMにもなった絵です。

長く花井さんの作品を観続けている方々からは15年くらい前の絵と見た目が似ていると言われることがあります。私自身もそういう印象がありました。

15年という時間は長いのかもしれませんが花井正子という一人の人間が過ごしてきた時間の中で本質的に変わらない何かがあるとも言えるのではないでしょうか。それは進んでないということではありません。彼女は「深化」と言いました。心の奥に留まっているものがどうしても気になりまた自身を見つめ直すということなのかもしれません。
色や形の好みがずっと変わらないということがあるように、心に留まり続けるもの。

見た印象としては地面に巨大な穴があるように見える。それを心の穴とするのはあまりにも短絡的すぎる。空虚というのも違う気がする。これは心象風景だから言葉に置き換えることは難しい。不可能なのかもしれない。でも観る側がどう観るかは自由だ。

さてあなたはこの絵の前で何を思うか。楽しみなことだと思いませんか。

Goki & Artists 2022 Autumnー最終日

少しだけ朝晩秋を感じることはありますが日中はまだまだ夏が続く中会期を終えることになりました。

9月16日のイベントを控え、作品の入れ替えと準備のため次回は9月22日(木)「花井正子展ー地平」までギャラリーでの通常営業はありません。

明日からも9月16日(金)「ぐるぐるりんりん」(午後6時から)10月8日(土)「百鬼夜行ー妖怪芸術祭」(午後2時から、午後6時から)の予約は受け付けますが電話での予約はお受けできません。メール(withsns.prism@gmail.com)とSNSメールをご利用ください。

10月のイベントー百鬼夜行 妖怪芸術祭

2022年秋のプリズムに異変が起きている?!?

9月16日(金)挿絵と講談と落語の会もまだ終わっていませんが、10月もイベントを開催します。10月8日(土)午後2時からと午後6時から、絵と唄とトークで妖怪を解き明かす(?)イベントも開催します。(有料¥2000)
絵はプリズムきっての妖怪好き作家水野加奈子さんの日本画(ライブペイントあり)唄は小唄・端唄・都都逸の華房小真さんトークは妖怪研究の第一人者島田尚幸さんというメンバーで妖怪三昧してしまおうという企画です。
これで妖怪が全部わかってしまうのか、それとも深い深い妖怪への道にいざなわれてしまうのか。

プリズム、ちょっと変かもしれない。
でもきっとどんどん面白くなっている。

参加予約は
e-mail   withsns.prism@gmail.com
tel         052-953-1839

9月16日「挿絵講談落語ーぐるぐるりんりんー旭堂鱗林、登龍亭獅篭」は午後6時からの部のみ予約受付中(上記)残席わずかですのでお早めに。

ほぼ出そろいましたーGoki &Artists 2022 Autumn

今週も30℃を越える日が続きそうです。
それでも9月です。夏色の服はできれば着たくない。

こんな秋色の服がたくさん入ってきました。
テラコッタのワンピースはコットンですが織り込みがしっかりしているので涼しすぎるということはありません。むしろ盛夏には暑いくらいかもしれません。

9月だけ着る服なんておしゃれ心をくすぐります。

 

恵まれているにこしたことはないけれどーGoki & Artists 2022 Auumn

背丈に恵まれた方にはとてもおすすめな1点です。
こういうデザインは恵まれた方は是非少々の冒険はしていただきたいと、恵まれていない私などは思います。

とはいえ、以前ファッションが大好きなお客様がいらっしゃって、まあどちらかと言えば恵まれていない方でした。でも彼女は好きなデザインはどんな服でも必ず着こなすとおっしゃっていました。事実、「それはさすがに難しいのでは?」というデザインでもかっこよく着こなしていました。それもヒールの靴などの力を借りずに自分のサイズをありのままに見せる着方にはいつも敬服していました。

確かに恵まれた体形の方は着方の工夫はそれほどしなくてもいい。素直にその服に身を任せるだけでデザイナーの思い通りのビジュアルになるのだとは思います。それならそれを最大限に生かしてほしい。

服を着るということはクリエイティブなことだと思います。
私は渡辺直美さんのファッションが大好きです。だれもがあの体形になりたいと思うわけではないのですが、実にチャーミングにファッションを楽しんでいます。彼女は見ていただくことがお仕事ですからお金もたくさん使っていることでしょうが、それだけではないはず。自分自身のチャームポイントをちゃんと見せる努力を怠らない。

好きな服があるのなら簡単にあきらめてはいけません。ファッションはたのしいのだから。

小柄さんも嬉しいサイズーGoki &Artists 2022 Autumn

Gokiデザインの服はできれば160㎝の背丈が理想です。
小柄さんには少々ハードルが高く泣く泣くあきらめなければいけないこともあるんです。

今回そういう小柄さんにぴったりサイズのブラウスやジャケットが3点入りました。これならパンツでもスカートでも小柄さんにもぴったりなんです。どれも布帛なので体にくっつくこともなく着心地よしです。

そしてスペシャルプライスなのも嬉しい。

一押しーGoki &Artists 2022 Autumn

現時点でこのストレッチデニムのサロペットが一押しです。

一見ジャンバースカートですが、裾に付いているボタンを留めるとサルエルパンツ風になります。さらにボタンの留め方で形が変わるという仕様。
工夫次第でシルエットが変わるデザインはプリズムのお客様には一番人気のタイプです。

ストレッチ素材で着ていて楽なのもおすすめポイント。

一点のみの入荷なので是非お早めに。

シークレットスペシャルポイントは来場のお客様のみにお知らせいたします。

9月になりました

お目汚し申し訳ありません。

今日から9月です。相変わらず梅雨時のように湿度が高く体に堪えます。

それでもずっと前から季節の変わり目でもあるこの時期、私にはマイルールがあります。その1つが素足にサンダルは8月いっぱいまでというルールです。

日本には季節ごとの衣類に対する規則があって、その厳しさが着物離れの一因とも言われています。厳しすぎるのは確かに問題がありますが自分だけのものだし、ルールも楽しみの1つととらえれば少しはあってもいいのではないでしょうか。

サンダルにソックスはないという意見もあります。そういう考え方もあっていい。いろんな感性を認め合いつつ楽しめればファッションはもっともっと楽しくなる。