小さな絵の展覧会や猫展で大人気の極小の絵はこの個展でもやっぱり人気です。
こちらは会期中でもお持ち帰りいただいています。
手のひらに乗るサイズの絵たちは気軽に飾っていただけます。
どれももちろん「engimono」
小さいながらも縁起のいいものが描かれているので、どちらにも漏れなく良きことが付いてくるはずです。
WHITE MATES bldg.1F 1-14-23Izumi Higashi-ku Nagoya Japan Phone052-953-1839
小さな絵の展覧会や猫展で大人気の極小の絵はこの個展でもやっぱり人気です。
こちらは会期中でもお持ち帰りいただいています。
手のひらに乗るサイズの絵たちは気軽に飾っていただけます。
どれももちろん「engimono」
小さいながらも縁起のいいものが描かれているので、どちらにも漏れなく良きことが付いてくるはずです。
不動明王は、「お不動さん」と呼ばれ親しまれています。
優しさだけでは通用しない人々を救済するためにあえて憤怒の形相をして正しい道に戻してくれる存在なのだそうです。
その尊い存在を水野加奈子さんは大好きな蛙で描きました。
「不動明蛙」
蛙のお不動さんならより信頼がおけるというところでしょうか。
不動明王には、煩悩退散・厄除け・学業成就・身上安全・立身出世・商売繫盛・修行者守護・健康祈願・戦勝など様々なご利益があるとも言われています。いつも人として正しい道を歩めるようにという願いは必然的にこれらのご利益につながるというものです。ありがたい絵です。
「星滲乾不翠雨之乞」(ほしをとかしてかわずのはなにあめおちるよう)
難しいタイトルです。
水野加奈子さんの解説によると
桜の花が散るころ疫病が流行るのでそれを鎮める神事「花鎮めの祭」を蛙で描き始めたのですが、龍も入れたら雨ごいの絵になった。
瓢箪も龍も蛙も水と深い関係のあるものばかり。
そして水は人が生きていくうえで欠かせない大切なものです。人だけではなく生物にとってこれほど大切なものもない。そこに疫病を鎮める祭が入っているなんてまさに現代の縁起物。いえ、現代どころか永遠の縁起物と言えはしませんか。
「眠り猫」日光東照宮に左甚五郎が彫ったことでも有名な題材です。
猫がのんびり眠っているのは平和であることの象徴として彫られたという説もあるそうです。平和を祈ったのですね。
このところのウクライナの人々を思うと胸がつぶれそうだという方はたくさんいらっしゃいます。水野加奈子さんもその一人。早く平和が戻るように願いを込めてこの作品を描いたそうです。
猫は雀にとって天敵の1つですがその雀が眠っている、それもお腹を上にして眠っている猫のそばでのんびりひなたぼっこでもしているのでしょうか。猫がお腹を上にしているのも危険が全くないときにしかしないことです。つまり猫も雀も全く危険が無いという絵です。
縁起絵を現代に描くとすればこういう絵かなと思い描きました。
平和を祈る気持ちはいつの時代も変わることはありません。
こういう文化が戻ってきてもいいのではないでしょうか。
「metamorphoses」は本日最終日です。
変化する展覧会と紹介してきましたが皆さんに意図が伝わっておらず、反省ばかりの最終日になりました。
「Goki」展から「春の絵」展へ1か月かけて変貌する展覧会にしたつもりだったのです。ギャラリー空間を変化させていくという試みはあまり例がありません。SNSが発達している今だから発信し続けることでご理解いただこうという実験でもあります。
初日の様子です。
中日の様子です。
そして今日最終日はこのようになりました。
初日、Gokiの服の中に絵は1点でした。
次第に服も絵も増え中日あたりから服を減らし絵をそれまで以上に増やしていきました。最終日の今日は服は1セットあとは全部春の絵です。
今年は冬が長くGokiの作品が前半に揃わなかったのも趣旨が伝わらなかった理由の1つです。秋にもう一度リベンジするかどうかもう少し考えたいと思っています。
次回は3月31日(木)から4月10日(日)*火曜休、「水野加奈子日本画展ーengimono」です。是非お出かけください。
名古屋のように雪に閉ざされるわけでもない比較的温暖な地域でも春は待ち遠しい。
そして春だよりの一番は花。
花開くことは誰もが嬉しい。
春にふさわしい絵はどんなだろうといろいろ思いあぐねるけれど、やっぱり花の絵は外せない。春の花は優しい。待ちわびていた人々の心もほころばせる。描く人だって同じ気持ち。どの絵も喜びに満ちている。
懐かしい作品がたくさん並んでいます。
30年以上かけて集めてきた作品はもうこの世界観を作家本人も描けないだろうな。もしかしたら、ほとんどそうなのかもしれません。
あの時心を満たしていた思いは少しずつ変わっていった。
いつしか随分遠くに来てしまったなというところだろうか。
それぞれの作家どころか見る側だって同じ気持ちでは見られない。
昔読んだ本を読み返すように絵を観るのもいいものです。
そういう意味でもmetamorphoses。
壁面の絵が随分ふえてきました。
春の絵です。
春はやっぱり楽しく明るいね。
会場の様子が少しずつ変わっていることにきづいていただいているでしょうか。
展示空間からGokiの服が少し少なくなっています。そして壁面の絵がその分増えています。最後までお付き合いいただければ嬉しいです。
明日明後日(3月21,22日)は休廊日です。
この展覧会は3月26日(土)までが会期です。
日増しに日差しは力を増してきていますが、まだまだ寒の戻りがあります。
今日もそんな日です。昨日の雨で台地が冷やされたのか日当たりのいいうちの中から外に出てみると思わぬ寒さに身が縮みました。風邪でも引いたらいけません。
画面真ん中あたりに白っぽいパンツが見えていますが、これすこぶる暖かい素材で作られています。ごくシンプルなストレートパンツですが、こういうシンプルなものこそGokiの真骨頂。穿くと本当に美しいシルエットを作ってくれます。
機能的で美しい。今季お勧めの逸品です。
オフホワイトとグレイッシュホワイトの2色が現在ギャラリーにあります。追加は無いので是非お早めに。